こんにちは!
今回ご紹介するのは、4月~5月に公演のあった宙組の演目『ホテル スヴィッツラ ハウス』です。
コロナの影響により、大阪公演が全日程中止、ライブ配信のみという結果になってしまった今作品。
私自身も劇場で観劇予定だっただけに悲しい気持ちにはなりましたが、ライブ配信を無観客で上演して下さったことにより、自宅で作品を観ることができました。
そうして観られた『ホテル スヴィッツラ ハウス』、これは是非もっと多くの方に知って頂きたい!
この記事では、その『ホテル スヴィッツラ ハウス』の観劇の感想やあらすじ・配役などを紹介いたします。
目次
ホテルスヴィッツラハウスの概要
『Hotel Svizra House
ホテル スヴィッツラ ハウス』
作・演出/植田 景子
公演期間
・【東京建物 Brillia HALL】
2021年4月10日(土)~4月15日(木)
・【梅田芸術劇場メインホール】
2021年5月1日(土)~5月7日(金)
※梅田芸術劇場メインホール公演は全日程公演中止
※5月5日に無観客配信を実施
主な配役
・真風 涼帆
ロベルト・フォン・アムスベルク
[英国駐在、オランダの外交官]
・潤 花
ニーナ・デュボワ
[踊る場所を求めてサン・モリッツへやって来るバレエダンサー]
・芹香 斗亜
ヘルマン・クラウスナー
[オーストリアの若手実業家、芸術家たちのパトロン的存在]
・遥羽 らら
アルマ・ミュラー
[ポーランド出身の若く魅力的な未亡人]
・万里 柚美(専科より特別出演)
マーサ・ウェリントン子爵夫人
[サン・モリッツで療養中の英国のマダム]
・桜木 みなと
ユーリー・バシリエフ
[振付家兼ダンサー]
・紫藤りゅう(2役)
ネイサン・ヒューズ
[ロベルトのかつての上官]
ラディック・ブリーチェク
[チェコで活躍する音楽家、ヘルマンの旧友]
・小春乃さよ
エヴァ・ヒューズ
[ウェリントン夫人に付き添う世話係、ネイサンの一人娘]
・瑠風 輝
エーリク・カウフマン
[スイスを拠点に働く政治ジャーナリスト]
・春乃さくら
シルヴィ
[ニーナの親友だったパリ・オペラ座のダンサー]
ホテルスヴィッツラハウスのあらすじ
真風涼帆・潤花の新トップコンビお披露目公演となったホテルスヴィッツラハウス。
バレエ団という宝塚にぴったりのきらびやかな設定と、男役の魅力が味わえるスパイものが両方楽しめるので見ごたえが満載!
そして第二次世界大戦の最中を描いている為、ある意味ノンフィクションとフィクションの美味しいところを味わえる物語になっています。
【あらすじの詳細】
スイスのリゾート地サン・モリッツに佇むHotel Svizra House(ホテル スヴィッツラ ハウス)。
第二次世界大戦中期、ナチスドイツの脅威が広がるヨーロッパにおいて中立国であるスイスは“謀略の十字路”と呼ばれ、様々な国籍、階級、職業の人々が行き来していた。戦火を逃れた富裕層が集うこのホテルに、今日もまた一人、新たな客がやって来る。
オランダ貴族の父とバレエ・リュスのダンサーを母に持つロベルト・フォン・アムスベルクは、ロンドン駐在の外交官として多忙な日々を送っていたが、彼の真の任務は、英国情報部の為に働くスパイキャッチャーとして、敵国のスパイを摘発することであった。
ある重要なミッションを受けてサン・モリッツにやってきたロベルトは、ドイツ軍のパリ占領により失業したバレエダンサーのニーナと出会う。
ホテルではロシアの亡命貴族ミハイロフ伯爵が主催するニジンスキー救済のチャリティ・バレエ公演が予定されており、ニーナはその公演で踊るためにやって来たのだった。
そこに、この公演のスポンサーで、芸術のパトロンでもあるオーストリアの実業家ヘルマン・クラウスナーが、艶やかな美女アルマを伴い訪れる。
戦時下の情報戦を戦い抜く男たちのドラマと、芸術を愛し守ろうとする人々の熱い想いを絡め、先行きの見えない日々を精一杯生きる人々のヒューマン・ドラマに、20世紀初頭のパリで華開いた“バレエ・リュス”の輝きへのオマージュを散りばめたオリジナル・ミュージカル。
国家的使命と人間的感情の間で葛藤する男ロベルトを演じる真風涼帆を中心に、知性とエレガンス溢れる作品としてお届け致します。
なお、この公演は、真風涼帆・潤花の新トップコンビお披露目公演となります。
(引用:宝塚歌劇団公式ホームページ)
ホテルスヴィッツラハウスの観劇の感想と見どころ
作品の感想や見所を私なりに書かせて頂きます。
まず、私はライブ配信で鑑賞しました。
配信はU-NEXTと楽天TVで観られましたが、今回は楽天TVで購入しました。
U-NEXTを選ぶことも多いのですが、キャリア決済を選べる点が楽天TVの強さかなと思います。
肝心な作品ですが、今回見所だと思ったポイントを3つにまとめてみました!
ぴったりすぎるキャラクター
『ホテル スヴィッツラ ハウス』は演出家、植田 景子先生のオリジナル脚本です。
そのため先生が各キャストへ宛書きをしているに違いない!と思う程それそれがぴったりの役でした。
特にトップコンビは、大人の男性の魅力がたっぷりの外交官役を演じる真風涼帆さん。
そして時代に翻弄されながら夢を追いかけるバレリーナ役の潤花さん。
このトップお二人のしっとりしつつも甘い甘い恋愛模様が素敵でしたね~!
真風涼帆さんと潤花さんのトップコンビは今作品でお披露目でした。
元々大人っぽい雰囲気の役がお似合いになるお二人なので、今回の役は本当にぴったりだったと思います。
真風涼帆さんの男役芸もあますことなく堪能でき、思わず顔を覆いたくなる赤面シーンも満載なのでこれから観る方、覚悟してください。
その他のキャストも芸達者な方々ばかり。
魅力を存分に発揮できるほど奥深いストーリー展開と場面が続くので見応えがスゴい・・・。
また、下級生にまで見せ場がしっかりあるので、特に宙組を好きで観られている方ならたまらない作品なのではないでしょうか。
注目してもらいたい下級生ばかりです!
宙組らしいスタイリッシュさ
宙組といえば、スーツが似合うシュッとした男役さんが多いですよね。
スーツ×宙男は最強と言われるなか、
『ホテル スヴィッツラ ハウス』はスーツ祭りで本当に目が足りません!
スーツだけじゃなく、バレエの衣装や軍服など、とにかくビジュアルが素晴らしい・・・
個人的に大興奮だったシーンは、ビリヤードの場面です。
ビリヤード?と思われるかもしれませんが、ビリヤードの試合を男役のナンバーにしてしまうという宝塚らしいな…と思ってしまった場面です(笑)
スティックを持って踊る姿が本当にスタイリッシュでカッコイイ!
個人的に見どころポイントだと思っています。
是非注目して頂きたいです!
今の時代に通じるメッセージ
『ホテル スヴィッツラ ハウス』は、第二次世界大戦の戦火においても芸術を守ろうと奮闘する人々が描かれています。
作品を通し芸術が人々に与える豊かさ、幸せなどがひしひしと伝わりました。
そのようなメッセージを持つ作品を今上演することの意味を考えずにはいられませんでした。
今作品もコロナウイルスの影響で大阪公演が中止になるという大打撃を受けています。
明日舞台が出来るか分からない、そんな先行きが不透明な今の時代と、この作品が描くテーマがびっくりするほど重なり、観ながら涙が止まりませんでした。
宝塚を、芸術を愛する全ての人に観て欲しい、そんな作品です。
今回は、宙組公演『ホテル スヴィッツラ ハウス』のあらすじや感想をまとめてみました!
もう再演を願わずにはいられないような素晴らしい作品だったので、ぜひ映像でご覧いただければ幸いです。
これからの宙組にも目が離せません…!ぜひぜひ注目してみて下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございました!